2019年8月7日水曜日

レスキューナイフのお手入れ

カヤックの装備の一つで、ほとんど使う機会がないけどとても大事なものの一つ、レスキューナイフ。リバーナイフと呼んだりもします。

基本的にはロープを切るためのものです。沈脱した場合などにロープを使ってレスキューしますが、そのロープが絡まってしまった場合に切断します。流れがある場所で身体にロープが絡まると、非常に危険。ロープ使用時にはナイフも必携と言われる理由です。


ナイフそのものが緊急時にロープを強引に切断するためにデザインされているので、刃も厚く、スパッと切れるようなものでもなく、普通のナイフとしてはけっこう使いにくい。

実際の使用頻度はめちゃくちゃ少ないです。藪やツタを払ったり、ちょっとした場合にも使いますが、ロープ切断に使ったのは過去一度だけ。ロープバッグが川底に引っかかり回収できなかったときに(人間やカヤックなどはすでに救助済みでした)、使いました。ロープバッグは川のゴミとなりました(川の神様、ごめんなさい)。

このナイフを自分のPFD(ライフジャケット)に取り付けていますが、今回取り付けをしなおしたので、せっかくなので書きたいと思います。あくまで僕の方法であり、他にいい方法があるかもしれませんが、参考にしてみてください。



僕の場合、左の肩口に取り付けています。今回はリーシュバンドがボロボロになってしまったのと、ナイフのサヤが壊れてしまったのを修理しました。


ナイフのサヤは2枚のプラスチックを、金属のリベットでとりつけられていましたが、これがサビてボロボロに。


リベットはなかったので、ボルトで留めることにしました。このサヤには、ナイフが外れにくいようストッパーがついています。カチッと入れる感じ。でもこのストッパーにはロックがありません。引っ張ればそのまま抜けてしまいます。これはとても怖い。


というわけで、こういうバックルのついたアクセサリーバンドを使って、ロックします。今回、このバンドのリングもサビていたので交換しました。後でリングではなくアクセサリーコードに替えたけど。


こんな感じ。左の黄色のヒモで、バンドの片側とナイフ本体を結びました。バンドの他端にはリングをとりつけ、さらに結束バンドでサヤに固定しました。

  • きつすぎてもダメですが、ゆるすぎるともっとダメ。緩いとロックの意味がない。
  • ナイロン製の結束バンドは紫外線に弱いので、しばらくすると勝手に切れてしまう。
  • 結束バンドの余った部分はキレイに切っておく。ロック部分は裏になるように。ライフジャケットの肩口は自分の手がよく当たるし、レスキュー時にヴィクティムの顔や手が近くなるので、不必要な怪我を避けるため。



サヤの裏を見ると、取り付け用部品がついています。下のPFDの右胸上部に黒い四角のものがついていますが、こういう場所に取り付けられるようになっています。
https://www.stohlquist.com/life-jackets/touring-pfds/drifter.html より

ところが、このホルダーに取り付けるだけではナイフがしっかり固定されてくれず、ブラブラしてしまうことも多いです。ホルダーがついていないこともあるし、ついていても自分の好みの場所にあるとも限りません。


という訳で、僕の場合は結束バンドで直接固定しています。

使用時にはバンドのロックを外し、下に引き抜きます。流水での使用を想定するなら、1分1秒を争うことになるかもしれません。いつでも使える場所に装着することが必要です。静水であればポケットに入れていてもいいかもしれませんね。




まとめ

  • ロープ使用時にはナイフ必携。ロープが体に絡まった場合に切断するため
  • (流水では特に)いつでも使用できるよう装着し、ナイフの取り出し練習もしといたほうがいい
  • サヤからナイフが不意で出てしまうことを避けるために、ワンタッチのバックルがついたアクセサリーリーシュなどを使用することが多い
  • 装着部位は自分に合った場所を。結束バンドの使用は何かと便利

(注意)
  • PFDの突起物は、それ自体が怪我の原因となりうることを忘れずに(手や顔を傷つけたり、引っかかったり)
  • 結束バンドは紫外線劣化が激しい。交換用バンドも持っとくとベター

この記事は、あくまで僕の工夫がベースです。もっといい方法があるよ〜という方、ぜひ教えてください!とりあえず、今回やってみたことのご紹介でした。

I&I Paddles 

2019年7月14日日曜日

ダウンリバーのお作法

毎度おなじみ流浪のガイド、I&I パドルズのお時間がやってまいりました。(さっきまでYoutubeでタモリ倶楽部みてた)


先日、長良川のカヤックスクール"Sweet Paddle"の石田元子さんと、野尻湖のカヤックスクール"一滴 Paddle & Mountain Guide"の中村昭彦さんに誘ってもらい、三重県の白激探訪、一泊二日の旅に出ておりました。二日で蓮(はちす)川、櫛田川、宮川、大内山川の計4本!二日目には大台町のSUP&カヤックガイドのオリと伊藤さんも交えての5人組で。梅雨の増水で Super Fun River Run! といった感じ。

さて、白激ダウンリバーはチーム戦です。誰がどんな役目になるのか、思いつく限りで紹介したいと思います。白激にはあまり縁がないよという方も、これからやっていきたいなという方も参考にしてみてください。


【人数】ベストの人数は3〜6人かな〜。同じレベルの人で4,5人がベストな気がします。川の中、一旦上流下流に別れてしまえば、合流するには漕ぐしかありません。岩に隠れてしまったり、轟音でお互いの声が聞こえなかったりする中で、全員がお互いに注意を払えるのは5人が限界という感じ。

これ以上の人数になれば、なんとなくでも2グループに別れた上でそれぞれにリーダーが必要になるでしょう。そのリーダーたちは、自分のグループの メンバーをみているだけでなく、違うグループのリーダーとも意思疎通ができなければいけません。


【リーダー】基本的にグループ内で一番漕げて、その川のことを最も知る人です。どの区間を漕ぐか段取りをして、メンバーをみながら漕ぐペースを考え、もしものレスキューの場合にリードできる人。リタイアの判断もするべきでしょう。


【装備】ロープ、カラビナ、ファーストエイド、携帯 etc。。詳しくは別の機会に。


【回送(シャトル)】川下りで最も多い質問がこれ。スタートとゴールに車を置いておく、というのが正解なんだけど、初めてでは説明しても訳がわからないでしょう。慣れてくると二言三言で伝わったりするんだけど..

どうしてもこの区間を漕ぎたい!という時には、不便であってもボートを担いで歩くこともあるし、回送にめちゃくちゃ時間がかかることもあります。それよりも回送しやすいポイントをスタート・ゴールに設定することのほうが多いです。


【一番艇】ファーストボートと呼んだりもしますが、先頭を漕ぐ人。チームのリーダーであることが多いけど、そうでなくてもOK。とにかく、その川を最も安全に漕ぐことができる人。最も漕力のある人、最もその川に習熟している人が先頭を漕ぎます。

一番艇は前方がわからない状態で漕ぐので、最もリスクが高いです。よく知った川でも、その日その時の状況が、前回と同じである保証はありません。また、何かあった場合にも助けてくれるメンバーがいません。逆に一番艇の役目としては、
  • 後ろのメンバーにラインを示す
  • 下流でレスキュー態勢をとる
などがあります。

でも一番最初に漕ぐのは、一番エキサイティング。それが役得。いつも後ろを漕いでるだけの人も、たまには一番艇やってみましょう。チームの了解を得て、ね。僕も先輩にくっついて漕いでた時には「ここ、一番いっていいっすか!?」「ここはやめときー」とか、逆にいけそうだったら先輩から「一番いってみる?」とか、そんなの繰り返してました。今も.. かな。


【最後の艇】シンガリも大事。チーム内で2番目に漕げる人が最後に漕ぎます。メンバーがどこかで取り残されているかもしれない。そんな場合に備えます。ひょっとしたら上流から他のチームが漕いでくるかもしれない。その場合、上流チームに待ってもらうことになりますが、チーム間の連絡役にもなります。


今回、僕以外のメンバーにとっては初めての川。
僕は何度か漕いだことがあるので、僕が一番艇。

【基本は一列】川幅が広く流速も遅い場合には、いろんなラインが取れますが、そうでない場合には一列で漕ぐのが基本。漕ぐスペース限られてるから。人の邪魔してしまうと顰蹙ものだし、危ないわな。

前方の瀬が近づくにつれ、だんだん一列になっていく

でかいログ(倒木)が。非常に危険なので慎重に避ける。
早く察知して後続メンバーに指示を出すのも一番艇の役目

【スカウティング】漕ぐ前の下見のこと。カヤックに乗ったままでもスカウティング。単純に "見る" とか "おりる" (ボートから降りて見る)と言ったりもします。瀬が安全かどうかの確認、ラインの見極め、漕ぐか否かの決断したり、とても重要。というか、先がわからないところに突っ込むなど危険極まりないので..


どこが危険ポイントか。それを避けるためには、どこを通る必要があるか。自分の技量でそこを通れるか。もし失敗した場合、どうなるか。沈脱した場合、誰がどこでどのようにレスキューするか、等々。全てクリアになってからスタートです。余裕があるなら、どのラインが一番チャレンジングか、どのラインが一番かっこいいか、楽しいかなんて考えます。


ロープのスタンバイして、カメラのスタンバイして、漕ぐ順番決めて.. めちゃくちゃワクワクする時間。緊張で心拍数も呼吸も上がる。


【ポーテージ】漕がないと決めたらボートを安全な場所まで運んで再スタート。ボートを運んで歩くことをポーテージといいます。単に "担ぐ" とか "歩く" ということもあります。自分でラインが見えなければ、ポーテージするのも大事な選択。後で悔しい思いをするかもしれないけど、悔しさをバネに、次の機会に向けて練習しましょう。

困るのは、ポーテージできない場合。周りが絶壁で歩くことができなければ、ポーテージもできません。特に初めての川の場合では、ポーテージできるかどうかもわかりません。岩の壁に囲まれた渓谷をゴルジュと言いますが、ゴルジュエリアに入る時には特に注意が必要です。


【ライン】漕ぐラインのこと。下の三枚の写真、みんなちょっとずつアプローチが違います。スカウティング時にラインを考え、実際に漕いでみてイメージ通りに漕げたか、メンバー同士でここはどうだった、そっちはどうだったなんて話をするのも楽しい。





【スタートポイント・ゴールポイント】はっきり言って知ってる人に教えてもらうのが一番早い。川の下見で最も時間がかかるのがこれでしょう。まずは川へのアクセスの有無、歩く(カヤックを運ぶ)距離、乗艇スペース、駐車スペース、など..。山道で気付かなかったけど、少し移動すれば歩きやすかったなんてこともあるあるです。慣れてきたら「まぁここでええか」という決断も早くなるし対応力もあがりますが..



このあたりでヒルがくっついていた

大事なポイントを忘れてるかもしれませんが... だいたいこんな感じかな。これは経験者同士であれば、口にせずともやっていることだったりします。目配せだったり、どのラインを漕いでいるかでも自分の意思表示ができることもあります。




例えばこの三枚の写真。上から順に繋がった、なかなか長い瀬です。瀬の入り口で沈脱するかなりの距離を流されます。全員上陸してスカウティング。なんとなく僕が見張り&写真係となり、4人の写真をとることに。こういう見晴らしのいい場所では下流メンバーからも上流メンバーからも視認しやすいので合図を送る役割にもなります。

1番を漕いだのは中村さん、2番は石田さん。ふたりとも超ベテランのスーパーパドラー。難なく瀬を越えていきます。上流で待つ二人は、現地のこの川はよく知るもののここまで増水した機会はこれまでなかったみたい.. 先に漕いだ二人のラインを見て、順に漕ぎ出しました。最後は僕。

ここで注目したいのは三枚目の写真。漕いでいるのは2番艇石田さん。実は、この石田さんが漕いでいるあたりの左の岩の後ろに、1番艇の中村さんが待機しているのです。もし3、4番艇に何かあるとすれば、特に激しい瀬の前半。激しい流れが終わるここでレスキューできる可能性があるので、待機しているんです。そして2番艇の石田さん、中村さんの位置では止まらず、このままもっと下流まで漕いでストップ。もし中村さんの位置でレスキューできなければ、あるいは中村さんの位置より下流で何かがあれば、もっと下流に待機しておく必要がある。そのために石田さんは下流に向かいました。

ずっと見てたわけではないので推測混じりですが、だいたいこんな感じだったと思います。

この意思疎通。やりとり。事前に打ち合わせしたものではないんです(してたかも知れんけど、たぶんしてない)。たぶん目配せなりして、「僕はここで待機してるよ」「わたしはここでは止まらないよ」という意思疎通ができればOK。それでお互いの役割も把握できます。

僕が1番、2番でも同じことをしたとは思うけど、こんなスムーズにできたかな?と思います。ほんとマジでスーパーパドラー。というか、お互い信頼関係もある経験値の高いガイドなんだなと再認識。マジリスペクト。

こんなこと書かれると、中村さんも石田さんも「恥ずかしいからやめてくれ笑」と思うかもしれないし、僕もハンターハンターの解説してるみたいで恥ずかしくなってきた笑


こんな感じでダウンリバーはチーム戦。段取りも漕ぐラインもレスキューも、各々がそれぞれの役割をもって動きます。この記事ではざっくり紹介しただけですが、実際の中身については、川の上で考えたり試したりしてもらいたいな〜と思います。

2019年7月13日土曜日

U25 選挙割、します!参院選2019




【参院選 2019】7/21に迫った参議院選挙。今回も選挙割!ツアー料金500円引き!します!投票済証もらってきてね

割引期間 : 7/21〜9/16 (期間中1回のみ)
対象:25歳以下の有権者


はっきり言ってカヌーなんてもん、社会の中でも家庭の中でも優先順位はめちゃ低い。お金が無ければできないし、法律で禁止されてもないのに前例がないからやめて、とかめっちゃ多い。ダムや堰堤を作りますなんて時にカヌーで遊ぶ人の事なんて誰も考えてくれない。


でも考えてみてほしい。山にも川にも海にも恵まれたこの国で、カヌーで遊んでる人がいる風景と、全部がコンクリで固められた風景。どっちがいい?


今どきそんな極端なことにはならないかもしれない。でも大事なのは、カヌーで遊んでる人がここにいるよ!と声を出すこと。ちょっと変わった”普通”からは外れてるかもしれんけど、そんな人がここにいるよ!と手をあげること。


誰もが自分の意見を言える世の中なら、カヌーはなくならない。だからみんな自分の意見を出してください。その声がなくなると、みんな無視されてカヌーで遊ぶ人なんていなくなってしまう。


I & I と全然違う考えであってももちろんOK。ちなみに僕は投票先決まりましたが、その人の意見に完全に賛成してるわけでもないし、信用もしていない。猜疑心強めなので。でも「カヌーで遊んでる僕がここにいるよ」を一番真剣に聞いてくれそうな人に入れようと思ってます。


みんな、自分の大事なことを一番聞いてくれそうな人に入れたらいい。よくわからんよって言う人は相談してください。多少勉強したから参考にしてください。やっぱり投票やめとくわってなっても怒らへんよ。


そんなこんなで楽しい夏を迎えましょ〜

I & I Paddles
** 神戸/大阪⇔カヤックトリップ **
www.iandi22.com
iandi.paddles@gmail.com

2019年6月12日水曜日

琵琶湖、南半分 - 2019/06/09

琵琶湖縦断チャレンジ、今年も断念。琵琶湖の南北端を結ぶ約65kmを1日で漕ぎ切るという挑戦。昨年は北端から近江舞子までの約35km。今年は、近江舞子より少し北側・白髭浜から漕ぎ出した。


今年の相方はAさん。お互いのコンディションやらスケジュールやら、そして何より午後から風が強くなるという予報で、縦断は断念。昨年は漕がなかった後半を漕ぐことになった。
白髭浜 6:50スタート

白髭神社の鳥居を潜る 6:55


後半のみになったが、"縦断ペース"を崩さぬよう漕ぐ。時速約7kmを維持。時折やってくる追い波ポイントでサーフィンしながら南へ進む。

近江舞子沖から南を眺める。琵琶湖大橋がほんの少し見えるはずだが、写真ではよくわからない。

近江舞子沖あたりでは、いい感じに凪に入った。水面がヌメヌメしてる。こんな時はカヤックが滑るように進む。水面のさざ波が消え、遠近感がぼやける。水面の反射光が後ろにまっすぐ進んでいく。こんな時は本当に飛ぶように感じる。目の錯覚だとわかっていても気持ちい。


琵琶湖大橋。ここを抜けると、途端に動力船が増えた。釣りのボート、プレジャーボート、ウェイクボード、等々。波も四方八方からやってくるようになる。動力船は、正直言って怖い。向こうからこっちが見えているのかどうかわからないのだ。この先は意識的に2艇並んで漕ぐようにした。正面から来る船に見つけてもらいやすいように。


このあたりで悩まされたのが、虫。小さな羽虫。湖上だというのに小さな虫が顔に当たる。メガネにつく。口に入る。いったい、奴らはどこから来たのかね??風に流され岸からやってきたにしては多すぎる。水面で発生しとるのかね??なんでこのエリアだけ??とにかくあの虫にはまいった。


近江大橋も見えてきた。少し寄り道、矢橋帰帆(やばせきはん)島の東の水路を通り、湖はだんだんと川へと姿を変える。ゴールの瀬田の唐橋も目前。いい追い風に流されながらゴール。6時間ちょうど。


昨年と合わせて、やっと琵琶湖の上から下まで漕ぎ切った。でもやっぱり縦断したいなー。天候・コンディション・予定を考えたら、次の挑戦は来年の5月末〜6月頭。一緒にやってくれる仲間、いつでも募集してまっせ〜!

Aさん、おつかれさまでした!

2019年6月11日火曜日

ロープレスキュー練習会 - 2019/06/08

白激ミーティング【ロープレスキュー練習会】を行いました。備忘録・確認として、この記事にまとめます。参加された方の復習に、参加できなかった方の参考に役立ててください。間違いがあればぜひご指摘ください。

1. Zドラグシステム

Zドラグシステム(倍力とかメカニカルアドバンテージとか言ったりもする)を練習しました。ピンニングやブローチングで、カヤックが回収できない場合に使います。想定される場面としては、要救護者の確保は完了していてカヤックの回収ができていない時、普通に押したり引いたりがんばったけど動かない時。システムを組む時間がかかり面倒臭いので、緊急の場合には使わないということです。コツとしては、引っこ抜こうとするのではなく、カヤックを押し付けている水の流れを逃すような方向に引っ張る。どこをどう引くかをよく考えましょう。


ですが、僕自身実際に使用する状況に陥ったことはありません。使用例も"聞いたことがある"レベルです。ラフティングではしばしば使うらしいですが。それでも、万一があるようなクリークにいく場合には知っておくべき技術です。

使用したモノ

  • スタティックロープ25m(メインロープとして)
  • プーリー x 2
  • カラビナ x 3
  • プルージック x 2
  • スリング x 1(アンカーテープとして)
使用した結び方
  • エイトノット(フィギュアエイト、8の字、エイト)
  • プルージック
必要人員(兼任しない場合)
  • 引っ張る役 1人以上
  • ブレーキ役 1人
  • 号令役 1人


Zドラグの図

プルージックをやってみる

2. 装備チェック

  • PDF - しっかりしまっているか、バックル・ジッパー閉め忘れはないか
  • ホイッスル
  • ナイフ - ロープが体などに絡まった場合など、ロープを切るためのもの
  • ナイフのサヤのストッパーになるバックル
  • カウテールとそのカラビナをつける場所
  • クイックリリースとその使い方
  • カラビナ(必ずロック付き)
  • スリング、など
3. スローロープ・スローバッグの基本
  • ロープはフローティングロープ
  • 約15m〜18m
  • ロープやバッグに手首が入る大きさのループは作らない(絡まるため)
  • 収納する場合はちまちまと詰め込んでいく。決して畳まない。
4. スローバッグ投げ練習
  1. バッグ(乾いた状態)でキャッチボール(アンダースロー・オーバースロー)
  2. バッグを濡らしてキャッチボール(アンダースロー・オーバースロー)
    * 濡れるとかなり重く、オーバースローでは肩や肘を痛めてしまうかも
    * 12〜15m 離れた相手に確実に当てることができる、が目標
  3. ロープを出して、水上に投げる。収納して投げる、を数回
    * 陸上でやると無駄にロープを傷めるので
    * 足場の確認
    * ロープの余りは1尋以上
    * 投げないほうの手でロープを確保(絡めない)、投げてshないよう注意
    * 「ロープ!」のかけ声
  4. 収納せず、束ねた状態で投げる
    * バッグに収納している時間がない場合の投げ方
    * 絡まないよう、同じ方向から束ねる
    *(僕の場合は)小指にロープの端をひっかけ、三本指の奥から先の方へ順番に束ねる
    * 絡まないよう投げるのは練習が必要
「狙った通りに投げるのはかなり難しい」「自分に合った投げ方(アンダーかオーバーか)」「自分のロープの長さはどの程度か」を確認

スローバッグでキャッチボール


5. シミュレーション1(泳いでいるヴィクティムをロープレスキュー)
  • 見張り役(最上流)
  • ヴィクティム役(カレントに乗ってホワイトウォーターフローティングポジション)
  • ロープ1(上流側)
  • ロープ2(下流側・バックアップ)
  • カヤックレスキュー班(最下流でバックアップ)

「当てるつもりで投げなければヴィクティムの手に届かない」「テンションがかかるとめちゃ重い(足場の確認の重要性)」「ヴィクティムはロープを担いで、できればバタ足」を確認
ロープは空高く.. あるある

すかさず第2投、第3投

ナイスボール!ロープを掴むとヴィクティムは流れを受けて少し沈みます。かなりの重さ。

6. シミュレーション2(沈脱したヴィクティムをロープレスキュー、カヤック・パドルはカヤックがカウテールを用いて回収)

  • 見張り役(最上流)
  • ヴィクティム役(カレント内で沈脱)
  • ロープ1(上流側)
  • ロープ2(下流側・バックアップ)
  • カヤックレスキュー1(カヤック・パドルの回収)
  • カヤックレスキュー2(パドルの回収と最下流でのバックアップ)

「脱艇後のタイミングでヴィクティムと意思確認しなければいけない」「カウテールを素早く使う」



7. シミュレーション3(沈脱後、艇とパドルを抱えてスイム)

  • 見張り役(最上流)
  • ヴィクティム役(カレント内で沈脱)
  • カヤックレスキュー(最下流でバックアップ)
目標エディを決めて泳ぐ。瀬の後、必ず瀞場があるわけではない。ノン気に助けられるのを待つのではなく、泳ぎながらも適したエディを見つけ、泳ぎ切らなければいけない場合もある(というかそれが基本)。



ちなみにラフティングガイドのトレーニングでも流水スイムはしっかりやります。ストリームを横切るとかエディキャッチするとか。

8. 片付け * 練習会では言ってませんでした

使用したら真水ですすぎ洗いをしてください。砂を噛んでいたらロープの寿命も短くなるし、強度が下がります。また、亀裂がないかほつれていないかも確認してください。



【おわりに・注意してほしいこと】
基本となる技術をおさらいしました。状況に応じて必要なことは変わってきますが、"原則"があります。一緒に漕ぐ仲間とその原則を共有できていれば、もしもの場合に速やかに行動に移ることができるでしょう。が、それもたまにおさらいしとかんと、忘れるもんです。ぜひ皆さん、自分の仲間・チームで確認しあう時間を作ってみてください。

今回の内容は超初歩です。マニュアルでもありません。そもそも"これが正解"なんて言えるものもありません。正解に近づけるための努力や議論はできるけど。その議論や練習のたたき台にしてもらえるとうれしいです。

また来年も練習会を開催したいと思います。5月30日(土)か6月6日(土)です。来年は3月にCPRとファーストエイドキットについての会(漕ぎも泳ぎも無し)もやりたいと考えています。やってみたいことのリクエストがあればぜひ教えてください。

ではでは、安全なパドリングライフを!ご参加のみなさま、お疲れさまでした〜

2019年5月5日日曜日

錦川キャンプツーリング - 2019/05/05-06

10連休最後の5-6日は、岩国・錦川へ。錦帯橋がかかる銘川。


スタートは根笠駅前から。川沿いには錦川清流線という鉄道が走っていて、川の上からも、時折、ピンクや青の可愛らしいワンマンカーが見える。


川下りでは、清流線の駅が目印になるし、ファルト旅では電車回送も可能。ただ本数が少なく、タイミングが合えば.. だが。1日目は根笠駅から行波駅までの川下り。


めちゃくちゃきれい。5月の青い空の光が川底の石を照らしている。瀬らしい瀬もないが、流れを抜けると自然と笑みが溢れてくる。


浅い川では、"ライニングダウン"をよく使う。ロープで引っ張りながらボートだけを流す。艇が浮くのでかなり浅くても流すことができるし、全体の重さがなくなるので多少擦ってもボートへのダメージは少ない。この写真では気づくだろうか?本流に木の枝が入ってストレーナーになっている。浅瀬を避けながら、このストレーナーを確実にかわすのは難しい。こんな時は迷わずポーテージしたい。



少しの休憩を挟んで、のんびり、でもしっかり漕ぎ進む。13kmほどあるからね。2,3時間で漕ぐには少し急ぎめかな。


行波駅前の河原でキャンプ。ダッチオーブンで料理を作ったんだけど、参加者みんなの持ち寄りのものを焼いて食べてたらお腹いっぱいになってしまった。


夜に作ったダッチオーブン、朝ごはん代わりにぺろりと完食。2日目はここから錦帯橋を抜け、臥竜橋までおよそ14km。


回送は錦川清流線で。電車も楽しいのよ!




錦川はどこまで漕いでも清流。本当に素晴らしい。程よく疲れてきたなという頃に錦帯橋到着!錦帯橋の下は漕げるんだけど、すぐ下流に小さい堰堤がある。要注意です..!




やっぱりこの川もめちゃくちゃよかった。関西からも意外に近いしね。特にファルト乗りはぜひ行くべし。川のまったりさも美しさもさることながら、電車回送の旅が可能なまさにファルト旅にお誂えの要素が揃っている。

今度はそんなツアーをしてみたいな。Yさん、Tさん、Aさん、お疲れ様でした!