2016年11月16日水曜日

7Ships - 大阪ナイト・クルーズ・アート作品でナニカします


7つの船 / 7 Ships

《7つの船》は、昨年11月に実施された梅田哲也によるナイト・クルーズ作品《5つの船(夜行編)》の続編です。 古くより水都と称される大阪の、水路からでしか到達できない街の裏側を巡りながら、パフォーマンスとも展覧会とも少しずつ違う、 日常と非日常が交差するさまざまな状況の狭間をすり抜けていきます。昨年に引き続き、Hyslomと松井美耶子が乗船するほか、 ロンドンを拠点に活動するさわひらき、ベルリン在住の雨宮庸介らのアーティストが新たに参加します。(公式サイト http://7-ships.com/ より


どう言えばいいのか、上記のサイトからの引用以上に説明できないんだけども、こういう面白そうなイベントがあります。何のご縁か、I & I Paddles も水の上で"何か"することとなりました。パチパチパチ!

// フライヤーはこちら //

これもとても楽しみですねん。冬の夜の海というかなり過酷な状況ですが.. 大阪の裏路水でお待ちしております。

開催日:2016年12月1日(木)~4日(日)/9日(金)~11日(日)
出航時間:①18:00/②20:00 ※①②それぞれ、本船と裏船の2便が出航
集合/出航場所:[上り]名村造船所跡地奥 船着場/[下り]本町橋船着場
※受付は各開演30分前より、同船着場にて行っております
チケット:3,000円(ホットドリンクつき)
※peatixサイトにて販売中[ http://7-ships.peatix.com/ 
E-mail info@7-ships.com TEL 070-5346-9937

アーティスト:梅田哲也、さわひらき、雨宮庸介、Hyslom、松井美耶子、辰巳量平 ほか
ケータリング:コサメ ほか
写真:西光祐輔
映像:小西小多郎


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2016年11月15日火曜日

Tern Bicycle カタログ で カヌー x バイク


Tern Bicycle Japan 様のカタログ撮影協力してきました。といっても、実際の撮影は8月。プロの撮影に協力する、なかなか楽しい体験でした。

折りたたみ自転車をカヌーに乗せたいというご要望。難しい面はあるものの、新しいことをしたいのであれば、全面的に協力したい。できることはやります。とは言え、水上での行動はかなりの物理的制約あり。こっちのやってることは泥臭いものでしたが、けっきょく何かするってことは毎回泥臭いもんなのかも。

(こっから先の写真はカタログではなく、ホムセンで買ったうちの自転車ですが)

時と場合によるけども、カヌーに自転車のせてぶらぶらするアイディアは、楽しい。カヌーする時に、どうしても考えなければいけないのが車のこと。どこに車を置くかで、漕げる範囲も決まってしまう。ところが自転車もあれば、漕ぎたいところまで漕いで、上陸できるところで漕ぎ終われば、今度は車を置いた場所までプラプラとサイクリング。


荷物は増える。でも積載量200-300kgのカヌーの上に、せいぜい15kgの重量の荷物なんて、弁当が多めか少なめかの違いぐらいしかない。それと引き換えに得られる、自由な感じ。これはなかなかいいもんです。



いろんな場所での下見にも自転車は嬉しい。車は停車が面倒くさい。歩きは..疲れる。その点、自転車移動は止まったり移動したり、快適。こないだの琵琶湖巡りでも、車を置いて自転車で散策→目星をつけてカヌーに乗り込む→適当なところで上って→サイクリング。なかなか快適で楽しいぶらつき方です。


Tern の担当者さんも、そういうのを想像してくれたのかな〜 と。

かっこいい Tern のカタログはこちらから。
http://ternbicycles.blogspot.jp/2016/10/2017catalog.html

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2016年11月8日火曜日

琵琶湖、の周り


カナディアン積んで、琵琶湖の周りをぷらぷらしてきました。2艇積んでるのに意味はない。新しいツアーコース探しに、というのはいい口実で、行ったことない場所を漕ぎたいというのが本当だ。

琵琶湖の沿岸地域は、平だ。本当に真っ平ら。湖の縁から田が始まり、全く同じ高さのまま山の端まで続く。ああ、ここは湖の底だったんだな。かつてあの山の 際まで水があったことがあるんだろう。湖底に泥が溜り、岩山を包み隠す。地学的な変動か、人工的な干拓があったのか、どういう経緯か、僕はそこで車を走らせる。


気になっていた場所があるんだが、水がなくなり、底真っ平ら。漕げずに退くのもしゃくなので、足を泥に突っ込みながら歩いてみた。平地を形成する土の堆積と、凹凸を作る岩の隆起の対比を感じる出来事だった。


そう考えると、普段、僕が漕ぐ場所のほとんどは岩で形成された川なのだ。岩=山の合間を縫って流れる川、岩に押し寄せる海をイメージするが、公園や学校の運動場の隅に溝を掘って水を流したときのことをも思い出す。土でできた川なんぞ、すぐに崩壊する。


ただし、琵琶湖の周囲はそうやってできた地域なのだ。整理された田の周囲にはまっすぐな水路が伸びる。川の水面の高さも田の高さと変わらず続き、琵琶湖に流れこむ。河口には土が砂がたまり、新しい土地には木々が育ち、葦がそれを守るようでもある。


カナディアンに自転車を積んで、テキトーな場所で上陸。




車を取りに戻る。

懐かしい匂いがした。稲を刈った田んぼの匂いと、どこかで籾殻を燃やした残り香が、秋の澄んだ空気に混じる。子供のころの通学路を思い出す。琵琶湖は"大自然"ではない。人の生活を受け入れてきた、自然。


良さげな水路を見つけて、漕げるところまで漕いでみる。そんなこんなでプラプラしていると、面白い施設を見つけた。


写真の奥、水路の先に穴が空いているのがわかるでしょうか。西野水道というらしい。江戸時代、余呉川の氾濫に悩まされた人々が、山にトンネルを開け、琵琶湖に水を流したそうだ。当時のトンネルはこっち、通れるようだったので行ってみた。


いざ通ろうと思ったんですが、はっきり言います。怖い。これ一人で200m は無理です。目の前にコウモリぶら下がってるし。10mほどで退散。今度、誰か付き合ってください。


人と水の歴史。湖と土の歴史。どんな川でも海でも、そこに暮らす人々の姿がある。それでも、琵琶湖での人の姿は、どんな場所より色濃く感じる。


カナディアンの積み下ろしは大変だけど、自転車を載せるのがすごく楽。こんな日没でも、漕げるところまで漕いで、テキトーなところで上がる。


ちなみに、琵琶湖本体もちゃんと漕いでる。二日間で唯一出会ったカヌーイスト。



プラプラしたものの、新しいツーリングコース作りには至らず。でも、もう少し工夫したら面白いコースになるんだろうな、というところはいくつもあった。また、プラプラせなあかんな。

琵琶湖、最北端から最南端まで約65km らしい。これはいっぺん漕がなあかんな

2016年11月4日金曜日

千丈寺湖 2016/10/30

神戸・元町のギャラリー・スペース space eauuu(オー)。僕も以前は何度か演奏させてもらった。演奏する機会はほとんどなくなったけど(まったくなくなったとは言いたくない)、好きな場所なのでちまちまコーヒー飲みにいってる。
車外も車内も満載

その"オー"のオーナーカップルと、お客さんとでカヌー遊びに来てくれた。お客さんというかミュージシャンなので、こういう関係を端的に表すにはどう言えばいいのかね?阪神元町駅、場外馬券売り場の裏通りの雑居ビル、皆でそこに集合して、三田の千丈寺湖へ向かう。


アーティストなので、朝は遅い。かなりのんびりした時間に集合で、僕はけっこう焦ってるんだが、集合した面々は休日に早朝に集まったと、既にご満足の様子。ちまちまと急かしながらアイ乗りしてもらう。


秋の湖といえば、もちろんカナディアン、ということで、カナディアン2艇にファルトも2艇。のんびり湖ツーリング。



アーティストなので、不健康が基本だ。が、みな意外と運動経験があるらしい。日本では中高の部活のおかげで運動経験者が多いように思う。でもそれが、いまの運動・スポーツに繋がっていない。むしろアンチ運動、みたいな人も多い気がする。全ては部活の弊害なのである〜〜〜!!かく言う僕は、中高陸上部でずっとトレランしてたような思い出がある。あんまり趣味・嗜好って変わらないんだね。


よく言う"インドア派 vs アウトドア派" だとか "草食 vs 肉食" だとか "アコースティック vs エレクトリック" だとか "陰キャ vs 陽キャ" だとか "右 vs 左" だとか、とにかく世の中レッテル貼りが大好きなのだ。貼ってしまえば、疑問に蓋できる。もう考えなくてよい。




ところが、世の中、単純じゃない。なんなら僕は"アウトドア派"ではない。外が好きやし、外におる時間が長いけどね。最近、カジュアルな格好をしてもアウトドアに見られるし、オシャレアウトドアのつもりでもガチアウトドアに見られるし、シャツを着てても何か黒いって思われるし、もっとこうシティのオシャレなおっちゃんになりたいんです。


また、そんな愚痴を吐きに元町まで行こうと思う。
space eauuu:
http://www.musika-nt.com/spaceeauuu/
〒650-0022 神戸市灘区中央区元町通2丁目6-10 ミナト元町ビル3F
TEL: 078-381-9767
spaceeauuu@gmail.com



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2016年11月3日木曜日

瀞峡 2016/10/22 番外編

先日の瀞峡、実はさらに特別なことがありました。超個人的な事情で恐縮ですが...


僕の35歳の誕生日でした。ランチタイムの玉置口、妻が持ってきてくれたチョコレートケーキでお祝い。大切な人と、大好きな場所で過ごせた誕生日でした。


しかし、雨。僕と妻、二人揃うと、必ず雨。本当に雨。なんでやろね?


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2016年11月2日水曜日

瀞峡 2016/10/22

瀞峡ツーリング。田戸〜小川口コース。


瀞峡は、いつでも美しい。晴天、曇天、霧でも雨でも。その日その日の寒暖に、右往左往する我が身を思う。 瀞にとってそんな人間の1日は塵芥。塵も積もれば山となろう、パドル一漕ぎの水の揺らぎがいつか岩を穿つだろうか、なんて夢想をしてみるが、何百何千年と変わらぬであろう姿と何が較べられるだろうか? 日一日と様子を変える植物に聞いてみる。


この日のツアーは、少し特別だった。数ヶ月も前からこの日の瀞峡ツアーの予約があった。申し込まれた方には事情があった。台湾から日本・関西旅行に行く、その折に瀞峡を訪れたい。さすがに秘境、大阪からもかなり遠い。スケジュールをよくよく考えないと、せっかくの旅行で楽しみ時間が減ってしまう。

いろいろ相談の結果、彼女は小川口乗船口まで、ジェット船で向かうとのこと。瀞峡には観光のジェット船が定期運行しており、そのジェット船で現地に向かい、僕らと集合する。台湾から関西への旅、そこから高野・熊野詣を経て、船で待ち人の元へと向かう…

他にも特別な事情があって、ふだんお留守番の妻もツアーに帯同。妻と自宅を出発、大阪駅で友人夫妻をピックアップ、一路瀞峡へ。小川口乗船場で、下流からの船を待つ。初めて瀞峡ジェット船をみる人が必ず驚くのが、その吃水の浅さ。膝までしかないような水深の河原に、数十人乗りの巨体が乗り付け、タラップがかけられる。ここで降りる人は稀だ。

大きな荷物を抱えた人が降りてくる。トレーシーだ。最初に連絡をもらって数ヶ月、ようやく彼女の旅路に僕のルートが重なった。


合流してからは、I & I の通常の瀞峡ツアー。小川口で準備を整え、次のジェット船で瀞峡・田戸へ遡上する。このジェット船も瀞峡探索の楽しみの一つ。幾つかの瀬やカーブをすごい勢いで駆け上っていく。ここ、2・3時間後には自分で漕いで戻ってきますからね、どんなとこかよく見ててくださいね。そう言いながら、後ほど皆が体験するであろうギャップの予感で、僕はワクワクしてるのだ。


田戸に到着、ここからさらに上流へむかうジェット船とはお別れ。こちらは吊り橋へと向かう。この橋から上 瀞を見上げる(正確には川を”見下ろし”ているはずなのに、”見上げ”ているとしか思えなかったりする)。上へ向かうジェット船に手を振る。さっきまで同じ船に乗ってたのに。あの乗客のほとんどとは一生会う機会無いんだろうな。


吊り橋の下から、いよいよ漕ぎ出す。何万年も変わらなかったであろう景色の一部となる。 景の遠近、温度、風。岩と水、小さな、しかし等身大のカヌーにのって漂う、いくつかの歴史。パドリングにはまだ慣れないものの、峡谷との距離が少しずつ縮まってくる。



瀞峡の出口(入り口?)、洞天門を抜けると、北山川の悠々たる流れが始まる。このあたりで遅めの昼食をとる..
ここの話はまた次に..



ランチ後は、再び川の旅に戻る。まったりしても、自分の手で漕ぎ切らなければゴールまで辿り着かないのだ。瀬もいくつか現れる。形も違えば速さも違う。瀬を漕ぐ緊張感と漕ぎ抜けた時の達成感、安堵を繰り返しながら、川の持つ水の流れを体で覚えていく。


この頃になると、誰でもカヌーに慣れてくる。自分が入り込んでいた景色の大きさに改めて驚嘆する。そして、その大きなものに、自分がどれほど近づいていたのかも。


疲れもある。だるく重い腕を動かしながらも先に進まなければならない。もう少しでこの旅が終わってしまうというジレンマを、川が押し流す。川は容赦なく流れる。留まりたい、留めたいという思いを風景を許さない。だからこそ、川は旅になる。川は一つの時間となる。自分の時間と、川の時間、水の時間が交わりながら、あっという間に1日が終わる。


先日、ある画廊のオーナーに”言葉にしてください。表してください”と言われることがあった。最近、僕が全然できていないことだ。ハッとした。カヌーに乗って水を掴む、その静謐で神聖な瞬間を、少しでも言葉にできるように、また書く時間を増やしていきたい。



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