南紀日置川。この川には目立ってこれという点が全くない。だからこそ素晴らしい。
スリリングな瀬があるわけでもなく、絶景と呼ぶべき景観もない。大自然でも山は自然林と植林が半々ほど。いくつか橋がかかり、河原の向こうには人家も見える。
川には、"梁”が仕掛けてある。川の真ん中あたり、 梁からか細く竹が伸ばされゲートのようになっている。カヌーはこの隙間を抜ける。
まったく同じ営みが数百年続いていたんだろうな。この地に暮らした猟師も樵も、まったく同じ風景を見ていたんだろうな。
それだけ、人の営為と自然の営みが分かち難く、緩やかに結びついている。
そんな気持ちにさせてくれるのが、この日置川。
都会の喧騒とか、忙しさとか、進歩とか、そういうのが全てなくなるゆっくりとした時間がある。山に抱かれ川を漕ぐ。
カヌーを停めて、数分のハイキングで八草の滝。
神戸に帰る途中、大阪の隠れた名所にいってみました。
I&I Paddles
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