2020年4月6日月曜日

大阪・桜ノ宮お花見 - 2020/04/06

大阪桜ノ宮ツアー。緊急事態宣言直前、桜満開の大川(旧淀川)を漕いできました。


中之島、堂島、土佐堀、天満橋、京橋、大阪城。大阪に縁がある人なら必ず聞いたことがある地名。陸の上では橋を渡り高架を潜りと地理がピンとこない人も多いと思います。水の上では全く違う。右と左がどこなのかすぐにわかります。低い場所から”俯瞰”できる。


ここから京・琵琶湖へも通じるし、堺や紀伊につながることも体でわかる。交通・交易の要だったことがすんなりと理解できます。




自然や街の歴史や動きが、自分の身体のサイズで理解できる。

COVID-19 のこの状況は、望む望まずに関わらずそんな体のサイズの生活を教えてくれる気がします。



日常ってなんやろか。生活ってなんやろか。家ってどこやろか。家の周りには何があるやろか。自分にとって何が必要で何が不要か。
今まで唯一と思っていた働き方も生活もそうではなかったと突きつけられ、生活を自らの体のサイズで再構築しなければならない。


それを不安ながらも楽しんでいる人もいる。焦りや怒りを吐き出したい人もいる。だら〜っと流れるのを待つ人もいる。新しいことに挑戦したい人もいる。困窮している人もいる…。全部僕なんだが。

本当に気のせいかも知れないが、3月以降ずっと空が穏やかな気がする。元々の自然の柔らかさと力強さがあるというか。春はもともとそんなもんかね?


今も外はしとしと雨が降っているが、こんなに静かな日曜日は、ひょっとすると人生最後かも知れないなんて思ったりもする。



* このエリアを漕ぐ場合、ガイドツアーに参加するかこのエリアをよく知った方と一緒に漕ぐことを強くおすすめします。流れや波といった危険は少ないですが、都市河川ゆえの人工物や 動力船の往来という危険が大変多く、非常にリスキーです。遊覧船の妨害にもなりかねません。水都の歴史を大切に。

2020年2月19日水曜日

腹筋をゆるめる

カヌーが絶対上達する陸上トレーニングの紹介です。

「やってよかった!」と思えたトレーニングを紹介します。僕の体験談なので個人差はあると思いますが、初中級者は試してみる価値ありです。それは、

【日常生活のあらゆる場面で腹筋を使わない】

です。正確には『腹直筋』を使わず、常にお腹をゆるめていられる姿勢を維持する、です。特に座った状態でやってみるのがいいかも。

腹直筋とは、いわゆるシックスパックスの腹筋ぼこぼこしてたらかっこいいやつ。ここに力を入れない!

寝転んだ状態から起き上がる時、逆に寝転ぶとき。
テレビのリモコンを取ろうと手を伸ばすとき。
食卓の上の醤油をとろうと手を伸ばすとき。
体をひねってシートベルトをつけるとき。
運転中、左右確認でちょっと身を乗り出すとき。

こんなとき、ピキッと腹筋に力が入っていると思います。こうならない姿勢と動き方をやってみる。


座っているなら、
  • 骨盤ををたてて座り直す
  • 脚の付け根を支点に
  • ゆっくりギュッとおへそを前に出す
  • 足裏に荷重する
後ろへ振りむくなら
  • やっぱり座り直して
  • 足裏の荷重を抜かずに
  • 背骨を回転させる
こうすることで腹筋に力を入れずに動けます。

腹筋に力が入るのは、重心が体の軸からずれて強引にバランスをとろうとしているから。腹筋を緩めていられるのは、重心が体から離れずに、お尻と足でしっかり体を支えていられるから。

大きな動きもない座った状態でいかに体を支えられるかが、パドリングにもカヤックを進める動作にも重要です。

ぜひお試しあれ。

2020年1月2日木曜日

宇治〜大阪ドーム 淀川縦断52km - 2019/12/31

『.... 59.... 60.... 61.... 62.... 』
『.... 82.... 83.... 84.... 85.... 』



気づくといつも、漕ぎを数えている。両手で1回。51なら、右手が「ごじゅう」で左手が「いち」のように。左右のどちらが先かは決まっていないようだ。

声には出ていない、と思う。口の中で声になる直前の、舌や唇を動かそうとする筋肉のざわつきだけが残っているような。頭では肉声と区別できていないから、いま思い返しても、本当に声に出ていないのかどうかわからない。

2019年の後半は公私ともにバタついてしまった。恒例にしていた年末のナラヨシ・スーパーロングもできなかった。このままでは年を越せない。心も体もピンと張り詰めるような漕ぎをしないことには、一年を締め括ることができそうもない。

急遽思い立って、大晦日、宇治川〜淀川を漕ぎ切るというチャレンジをしてみた。始発、ファルトを担いで京阪宇治まで。車を一切使わないのも久しぶりだ。パッキングにも気を使う。


初心に還るというのも、今回の旅の大事な理由だったと思う。ファルトを担いだ川旅に憧れてカヌーを始め、当時と今と何が違うのか何が同じなのかを確かめる。


レスキューギアやファーストエイド、予備パドルなんてものは当時持っていなかったな。コースの選択や時間配分は、めちゃくちゃうまくなっている(というか完璧だと思う)。本当はさらに上流の天ヶ瀬ダム直下からスタートしたかったが、荷物を担いで徒歩が+30分。日没までのタイムリミットのためにも体力のためにも断念。


橘島にかかる朝霧橋の右岸からスタートする。ここから17kmほど先の背割堤までは川の流れもあり快適に進む。背割堤を越えると左から木津川、右から桂川と合流し、宇治川は淀川と名を変える。ここからがきつい。川幅は広くなり、風を受ける。流れはさらに緩やか。


上陸して休憩すると時間を喰う。乗艇したままエネルギー補給。風向きと、わずかな川の流れをみて手を休めても進んでくれるラインに乗せて、おにぎりを頬張る。寒くて固まっている。


この艇でしっかり漕ぐ機会がほとんどなかったが、艇の動き方・進ませ方もわかってきた。パドルを入れるタイミング、体重のかけ方、足の踏み方、腰の回し方、等々。全てがはまれば艇は滑らかに、力強く前に進む。

ところが、この漕ぎ方では負荷が高すぎる.. 何度も足が攣り、その度に休まざるを得なくなった。今回のような長距離ツーリングでは省エネストロークこそが向いている。ところが省エネで漕ぐと、艇の動きが不安定でストレスになる。

結局、負荷が高い漕ぎと低い漕ぎを交互に入れながら、進んで行く。


淀川は、淀大堰によって分断されている。この大堰堤から下流が新淀川。阪急やJR各線で渡河するおなじみのエリアだ。淀大堰の上流部左岸には毛馬閘門と呼ばれる大水門がある。この水門の向こう側が旧淀川、大阪中心部を伝う幾本もの川となる。

今回は、毛馬閘門をポーテージし桜ノ宮から大川に入る。このポーテージがめちゃくちゃしんどかったんだが... 詳しくは書かないことにする。


大川を下り寝屋川の出合を越え、中之島の南側、土佐堀川を行く。少し浮かべたことはあったが、ちゃんと漕ぐのは初めて。下から見上げる大阪が、こんなに美しいものだとは知らなかった。


日が落ちて、ビルが光り、水面が光る。大晦日の街の、静かな空気が心地よい。


西日があまりにもキツいので、ここでサングラス登場。昼間は全然使わなかったのにね。


一つ一つの橋も趣きがある。土佐堀川から木津川に入れば、ゴールまであと少し。今日の川旅があと少しで終わってしまうことが、少し寂しくなってきた。


大正・大阪ドーム 前でゴール。約52km。8時半スタート、4時半ゴールの8時間。住之江まで行きたいなとか思っていたけど、それは次の機会にしよう。



日が沈み、周囲が見えなくなる頃には片付けも終了。ここから再び電車に乗って帰宅する。

初心を思い出したか?気づきがあったか?無心になって楽しめたか?はっきり言って、全然わからないのだ。一言では言い表せない気持ちが多すぎるし強すぎる。ただね、カヌーが好きでカヌー旅が好きでどうしようもないんだわ、というのは再確認。

一人でも、少しでもカヌーが好きになって欲しい。カヌーを通して見る世界が好きになって欲しい。こんな I&I Paddles です。本年も何卒よろしくお願いいたします。


2019年8月7日水曜日

レスキューナイフのお手入れ

カヤックの装備の一つで、ほとんど使う機会がないけどとても大事なものの一つ、レスキューナイフ。リバーナイフと呼んだりもします。

基本的にはロープを切るためのものです。沈脱した場合などにロープを使ってレスキューしますが、そのロープが絡まってしまった場合に切断します。流れがある場所で身体にロープが絡まると、非常に危険。ロープ使用時にはナイフも必携と言われる理由です。


ナイフそのものが緊急時にロープを強引に切断するためにデザインされているので、刃も厚く、スパッと切れるようなものでもなく、普通のナイフとしてはけっこう使いにくい。

実際の使用頻度はめちゃくちゃ少ないです。藪やツタを払ったり、ちょっとした場合にも使いますが、ロープ切断に使ったのは過去一度だけ。ロープバッグが川底に引っかかり回収できなかったときに(人間やカヤックなどはすでに救助済みでした)、使いました。ロープバッグは川のゴミとなりました(川の神様、ごめんなさい)。

このナイフを自分のPFD(ライフジャケット)に取り付けていますが、今回取り付けをしなおしたので、せっかくなので書きたいと思います。あくまで僕の方法であり、他にいい方法があるかもしれませんが、参考にしてみてください。



僕の場合、左の肩口に取り付けています。今回はリーシュバンドがボロボロになってしまったのと、ナイフのサヤが壊れてしまったのを修理しました。


ナイフのサヤは2枚のプラスチックを、金属のリベットでとりつけられていましたが、これがサビてボロボロに。


リベットはなかったので、ボルトで留めることにしました。このサヤには、ナイフが外れにくいようストッパーがついています。カチッと入れる感じ。でもこのストッパーにはロックがありません。引っ張ればそのまま抜けてしまいます。これはとても怖い。


というわけで、こういうバックルのついたアクセサリーバンドを使って、ロックします。今回、このバンドのリングもサビていたので交換しました。後でリングではなくアクセサリーコードに替えたけど。


こんな感じ。左の黄色のヒモで、バンドの片側とナイフ本体を結びました。バンドの他端にはリングをとりつけ、さらに結束バンドでサヤに固定しました。

  • きつすぎてもダメですが、ゆるすぎるともっとダメ。緩いとロックの意味がない。
  • ナイロン製の結束バンドは紫外線に弱いので、しばらくすると勝手に切れてしまう。
  • 結束バンドの余った部分はキレイに切っておく。ロック部分は裏になるように。ライフジャケットの肩口は自分の手がよく当たるし、レスキュー時にヴィクティムの顔や手が近くなるので、不必要な怪我を避けるため。



サヤの裏を見ると、取り付け用部品がついています。下のPFDの右胸上部に黒い四角のものがついていますが、こういう場所に取り付けられるようになっています。
https://www.stohlquist.com/life-jackets/touring-pfds/drifter.html より

ところが、このホルダーに取り付けるだけではナイフがしっかり固定されてくれず、ブラブラしてしまうことも多いです。ホルダーがついていないこともあるし、ついていても自分の好みの場所にあるとも限りません。


という訳で、僕の場合は結束バンドで直接固定しています。

使用時にはバンドのロックを外し、下に引き抜きます。流水での使用を想定するなら、1分1秒を争うことになるかもしれません。いつでも使える場所に装着することが必要です。静水であればポケットに入れていてもいいかもしれませんね。




まとめ

  • ロープ使用時にはナイフ必携。ロープが体に絡まった場合に切断するため
  • (流水では特に)いつでも使用できるよう装着し、ナイフの取り出し練習もしといたほうがいい
  • サヤからナイフが不意で出てしまうことを避けるために、ワンタッチのバックルがついたアクセサリーリーシュなどを使用することが多い
  • 装着部位は自分に合った場所を。結束バンドの使用は何かと便利

(注意)
  • PFDの突起物は、それ自体が怪我の原因となりうることを忘れずに(手や顔を傷つけたり、引っかかったり)
  • 結束バンドは紫外線劣化が激しい。交換用バンドも持っとくとベター

この記事は、あくまで僕の工夫がベースです。もっといい方法があるよ〜という方、ぜひ教えてください!とりあえず、今回やってみたことのご紹介でした。

I&I Paddles 

2019年7月14日日曜日

ダウンリバーのお作法

毎度おなじみ流浪のガイド、I&I パドルズのお時間がやってまいりました。(さっきまでYoutubeでタモリ倶楽部みてた)


先日、長良川のカヤックスクール"Sweet Paddle"の石田元子さんと、野尻湖のカヤックスクール"一滴 Paddle & Mountain Guide"の中村昭彦さんに誘ってもらい、三重県の白激探訪、一泊二日の旅に出ておりました。二日で蓮(はちす)川、櫛田川、宮川、大内山川の計4本!二日目には大台町のSUP&カヤックガイドのオリと伊藤さんも交えての5人組で。梅雨の増水で Super Fun River Run! といった感じ。

さて、白激ダウンリバーはチーム戦です。誰がどんな役目になるのか、思いつく限りで紹介したいと思います。白激にはあまり縁がないよという方も、これからやっていきたいなという方も参考にしてみてください。


【人数】ベストの人数は3〜6人かな〜。同じレベルの人で4,5人がベストな気がします。川の中、一旦上流下流に別れてしまえば、合流するには漕ぐしかありません。岩に隠れてしまったり、轟音でお互いの声が聞こえなかったりする中で、全員がお互いに注意を払えるのは5人が限界という感じ。

これ以上の人数になれば、なんとなくでも2グループに別れた上でそれぞれにリーダーが必要になるでしょう。そのリーダーたちは、自分のグループの メンバーをみているだけでなく、違うグループのリーダーとも意思疎通ができなければいけません。


【リーダー】基本的にグループ内で一番漕げて、その川のことを最も知る人です。どの区間を漕ぐか段取りをして、メンバーをみながら漕ぐペースを考え、もしものレスキューの場合にリードできる人。リタイアの判断もするべきでしょう。


【装備】ロープ、カラビナ、ファーストエイド、携帯 etc。。詳しくは別の機会に。


【回送(シャトル)】川下りで最も多い質問がこれ。スタートとゴールに車を置いておく、というのが正解なんだけど、初めてでは説明しても訳がわからないでしょう。慣れてくると二言三言で伝わったりするんだけど..

どうしてもこの区間を漕ぎたい!という時には、不便であってもボートを担いで歩くこともあるし、回送にめちゃくちゃ時間がかかることもあります。それよりも回送しやすいポイントをスタート・ゴールに設定することのほうが多いです。


【一番艇】ファーストボートと呼んだりもしますが、先頭を漕ぐ人。チームのリーダーであることが多いけど、そうでなくてもOK。とにかく、その川を最も安全に漕ぐことができる人。最も漕力のある人、最もその川に習熟している人が先頭を漕ぎます。

一番艇は前方がわからない状態で漕ぐので、最もリスクが高いです。よく知った川でも、その日その時の状況が、前回と同じである保証はありません。また、何かあった場合にも助けてくれるメンバーがいません。逆に一番艇の役目としては、
  • 後ろのメンバーにラインを示す
  • 下流でレスキュー態勢をとる
などがあります。

でも一番最初に漕ぐのは、一番エキサイティング。それが役得。いつも後ろを漕いでるだけの人も、たまには一番艇やってみましょう。チームの了解を得て、ね。僕も先輩にくっついて漕いでた時には「ここ、一番いっていいっすか!?」「ここはやめときー」とか、逆にいけそうだったら先輩から「一番いってみる?」とか、そんなの繰り返してました。今も.. かな。


【最後の艇】シンガリも大事。チーム内で2番目に漕げる人が最後に漕ぎます。メンバーがどこかで取り残されているかもしれない。そんな場合に備えます。ひょっとしたら上流から他のチームが漕いでくるかもしれない。その場合、上流チームに待ってもらうことになりますが、チーム間の連絡役にもなります。


今回、僕以外のメンバーにとっては初めての川。
僕は何度か漕いだことがあるので、僕が一番艇。

【基本は一列】川幅が広く流速も遅い場合には、いろんなラインが取れますが、そうでない場合には一列で漕ぐのが基本。漕ぐスペース限られてるから。人の邪魔してしまうと顰蹙ものだし、危ないわな。

前方の瀬が近づくにつれ、だんだん一列になっていく

でかいログ(倒木)が。非常に危険なので慎重に避ける。
早く察知して後続メンバーに指示を出すのも一番艇の役目

【スカウティング】漕ぐ前の下見のこと。カヤックに乗ったままでもスカウティング。単純に "見る" とか "おりる" (ボートから降りて見る)と言ったりもします。瀬が安全かどうかの確認、ラインの見極め、漕ぐか否かの決断したり、とても重要。というか、先がわからないところに突っ込むなど危険極まりないので..


どこが危険ポイントか。それを避けるためには、どこを通る必要があるか。自分の技量でそこを通れるか。もし失敗した場合、どうなるか。沈脱した場合、誰がどこでどのようにレスキューするか、等々。全てクリアになってからスタートです。余裕があるなら、どのラインが一番チャレンジングか、どのラインが一番かっこいいか、楽しいかなんて考えます。


ロープのスタンバイして、カメラのスタンバイして、漕ぐ順番決めて.. めちゃくちゃワクワクする時間。緊張で心拍数も呼吸も上がる。


【ポーテージ】漕がないと決めたらボートを安全な場所まで運んで再スタート。ボートを運んで歩くことをポーテージといいます。単に "担ぐ" とか "歩く" ということもあります。自分でラインが見えなければ、ポーテージするのも大事な選択。後で悔しい思いをするかもしれないけど、悔しさをバネに、次の機会に向けて練習しましょう。

困るのは、ポーテージできない場合。周りが絶壁で歩くことができなければ、ポーテージもできません。特に初めての川の場合では、ポーテージできるかどうかもわかりません。岩の壁に囲まれた渓谷をゴルジュと言いますが、ゴルジュエリアに入る時には特に注意が必要です。


【ライン】漕ぐラインのこと。下の三枚の写真、みんなちょっとずつアプローチが違います。スカウティング時にラインを考え、実際に漕いでみてイメージ通りに漕げたか、メンバー同士でここはどうだった、そっちはどうだったなんて話をするのも楽しい。





【スタートポイント・ゴールポイント】はっきり言って知ってる人に教えてもらうのが一番早い。川の下見で最も時間がかかるのがこれでしょう。まずは川へのアクセスの有無、歩く(カヤックを運ぶ)距離、乗艇スペース、駐車スペース、など..。山道で気付かなかったけど、少し移動すれば歩きやすかったなんてこともあるあるです。慣れてきたら「まぁここでええか」という決断も早くなるし対応力もあがりますが..



このあたりでヒルがくっついていた

大事なポイントを忘れてるかもしれませんが... だいたいこんな感じかな。これは経験者同士であれば、口にせずともやっていることだったりします。目配せだったり、どのラインを漕いでいるかでも自分の意思表示ができることもあります。




例えばこの三枚の写真。上から順に繋がった、なかなか長い瀬です。瀬の入り口で沈脱するかなりの距離を流されます。全員上陸してスカウティング。なんとなく僕が見張り&写真係となり、4人の写真をとることに。こういう見晴らしのいい場所では下流メンバーからも上流メンバーからも視認しやすいので合図を送る役割にもなります。

1番を漕いだのは中村さん、2番は石田さん。ふたりとも超ベテランのスーパーパドラー。難なく瀬を越えていきます。上流で待つ二人は、現地のこの川はよく知るもののここまで増水した機会はこれまでなかったみたい.. 先に漕いだ二人のラインを見て、順に漕ぎ出しました。最後は僕。

ここで注目したいのは三枚目の写真。漕いでいるのは2番艇石田さん。実は、この石田さんが漕いでいるあたりの左の岩の後ろに、1番艇の中村さんが待機しているのです。もし3、4番艇に何かあるとすれば、特に激しい瀬の前半。激しい流れが終わるここでレスキューできる可能性があるので、待機しているんです。そして2番艇の石田さん、中村さんの位置では止まらず、このままもっと下流まで漕いでストップ。もし中村さんの位置でレスキューできなければ、あるいは中村さんの位置より下流で何かがあれば、もっと下流に待機しておく必要がある。そのために石田さんは下流に向かいました。

ずっと見てたわけではないので推測混じりですが、だいたいこんな感じだったと思います。

この意思疎通。やりとり。事前に打ち合わせしたものではないんです(してたかも知れんけど、たぶんしてない)。たぶん目配せなりして、「僕はここで待機してるよ」「わたしはここでは止まらないよ」という意思疎通ができればOK。それでお互いの役割も把握できます。

僕が1番、2番でも同じことをしたとは思うけど、こんなスムーズにできたかな?と思います。ほんとマジでスーパーパドラー。というか、お互い信頼関係もある経験値の高いガイドなんだなと再認識。マジリスペクト。

こんなこと書かれると、中村さんも石田さんも「恥ずかしいからやめてくれ笑」と思うかもしれないし、僕もハンターハンターの解説してるみたいで恥ずかしくなってきた笑


こんな感じでダウンリバーはチーム戦。段取りも漕ぐラインもレスキューも、各々がそれぞれの役割をもって動きます。この記事ではざっくり紹介しただけですが、実際の中身については、川の上で考えたり試したりしてもらいたいな〜と思います。

2019年7月13日土曜日

U25 選挙割、します!参院選2019




【参院選 2019】7/21に迫った参議院選挙。今回も選挙割!ツアー料金500円引き!します!投票済証もらってきてね

割引期間 : 7/21〜9/16 (期間中1回のみ)
対象:25歳以下の有権者


はっきり言ってカヌーなんてもん、社会の中でも家庭の中でも優先順位はめちゃ低い。お金が無ければできないし、法律で禁止されてもないのに前例がないからやめて、とかめっちゃ多い。ダムや堰堤を作りますなんて時にカヌーで遊ぶ人の事なんて誰も考えてくれない。


でも考えてみてほしい。山にも川にも海にも恵まれたこの国で、カヌーで遊んでる人がいる風景と、全部がコンクリで固められた風景。どっちがいい?


今どきそんな極端なことにはならないかもしれない。でも大事なのは、カヌーで遊んでる人がここにいるよ!と声を出すこと。ちょっと変わった”普通”からは外れてるかもしれんけど、そんな人がここにいるよ!と手をあげること。


誰もが自分の意見を言える世の中なら、カヌーはなくならない。だからみんな自分の意見を出してください。その声がなくなると、みんな無視されてカヌーで遊ぶ人なんていなくなってしまう。


I & I と全然違う考えであってももちろんOK。ちなみに僕は投票先決まりましたが、その人の意見に完全に賛成してるわけでもないし、信用もしていない。猜疑心強めなので。でも「カヌーで遊んでる僕がここにいるよ」を一番真剣に聞いてくれそうな人に入れようと思ってます。


みんな、自分の大事なことを一番聞いてくれそうな人に入れたらいい。よくわからんよって言う人は相談してください。多少勉強したから参考にしてください。やっぱり投票やめとくわってなっても怒らへんよ。


そんなこんなで楽しい夏を迎えましょ〜

I & I Paddles
** 神戸/大阪⇔カヤックトリップ **
www.iandi22.com
iandi.paddles@gmail.com

2019年6月12日水曜日

琵琶湖、南半分 - 2019/06/09

琵琶湖縦断チャレンジ、今年も断念。琵琶湖の南北端を結ぶ約65kmを1日で漕ぎ切るという挑戦。昨年は北端から近江舞子までの約35km。今年は、近江舞子より少し北側・白髭浜から漕ぎ出した。


今年の相方はAさん。お互いのコンディションやらスケジュールやら、そして何より午後から風が強くなるという予報で、縦断は断念。昨年は漕がなかった後半を漕ぐことになった。
白髭浜 6:50スタート

白髭神社の鳥居を潜る 6:55


後半のみになったが、"縦断ペース"を崩さぬよう漕ぐ。時速約7kmを維持。時折やってくる追い波ポイントでサーフィンしながら南へ進む。

近江舞子沖から南を眺める。琵琶湖大橋がほんの少し見えるはずだが、写真ではよくわからない。

近江舞子沖あたりでは、いい感じに凪に入った。水面がヌメヌメしてる。こんな時はカヤックが滑るように進む。水面のさざ波が消え、遠近感がぼやける。水面の反射光が後ろにまっすぐ進んでいく。こんな時は本当に飛ぶように感じる。目の錯覚だとわかっていても気持ちい。


琵琶湖大橋。ここを抜けると、途端に動力船が増えた。釣りのボート、プレジャーボート、ウェイクボード、等々。波も四方八方からやってくるようになる。動力船は、正直言って怖い。向こうからこっちが見えているのかどうかわからないのだ。この先は意識的に2艇並んで漕ぐようにした。正面から来る船に見つけてもらいやすいように。


このあたりで悩まされたのが、虫。小さな羽虫。湖上だというのに小さな虫が顔に当たる。メガネにつく。口に入る。いったい、奴らはどこから来たのかね??風に流され岸からやってきたにしては多すぎる。水面で発生しとるのかね??なんでこのエリアだけ??とにかくあの虫にはまいった。


近江大橋も見えてきた。少し寄り道、矢橋帰帆(やばせきはん)島の東の水路を通り、湖はだんだんと川へと姿を変える。ゴールの瀬田の唐橋も目前。いい追い風に流されながらゴール。6時間ちょうど。


昨年と合わせて、やっと琵琶湖の上から下まで漕ぎ切った。でもやっぱり縦断したいなー。天候・コンディション・予定を考えたら、次の挑戦は来年の5月末〜6月頭。一緒にやってくれる仲間、いつでも募集してまっせ〜!

Aさん、おつかれさまでした!