むこうにはお揃いのジャージを着た大学生・高校生たちも |
円くなってミーティング。部活っぽい!てか部活! |
僕はワイルドウォーター艇で参加。他の競技参加者はみな"スプリント艇"。それだけでも全く速さが違うし、それよりも、相手は毎日過酷な練習をしている大学生や社会人選手。敵うはずもないんですが、とにかく10km、諦めずに漕ぎ切ろうと思ったのでした。
何もかも全く勝手がわからないので、最初の女子のレースを観戦。
おお!すごい迫力!
数百メートルで、ダンゴ状態がバラけて直線状に。前漕者の波に乗ることで力をセーブできるらしい。リバーカヤックでは、なかなか感じることのできない領域ですね。
C-1(カナディアン・シングル)と芦屋団地 |
5000m と 10000m はこの水路をぐるぐる回る |
目標タイムは60分、平均時速ジャスト10km。100m を 36秒。最低目標ラインも設定、100m を 40秒で、10km は 66分4秒。他の選手がどれだけ速いのかわからんが、僕はこのタイムで頑張ろう。
あっという間に、出番がやってきた。緊張しながら待つ時間は、長いような、短いような。しかも段取りがわからない。レースの経験無しの独り身は、こういう時に辛い。遅れないように早め早めに準備するも、早すぎても困るから、周りの様子を見ながら、今か今かと待っている。もっとゆっくりしててもよかったな、とか、トイレ行きたかったな、とか、オシッコを我慢しながらスタートラインに並んだ。
イメージトレーニング。きっと周りの選手はスタートダッシュをする。ラインの取り合いをする。僕の場合、スタートダッシュをしても体力を使うだけで無意味なので、してはいけない。しなかったらいいんですが、周りが皆ダッシュしてたら、きっと不安になって付いていこうとしてしまう。ついていかないように注意!
なーんて、思ってたんですが、杞憂でした。周りが速すぎてついていけない。見る見るうちに全選手が前方に行ってしまう笑 また開き直ってマイペースに、でも必死に頑張りました。
目標タイムが60分なので、60分きっかりに自分の体力を使い果たすペースで漕げばよい。ゴール後、体力が残っててもダメだし、ゴール前に力尽きてもいけない。中学・高校と陸上部やったおかげかな。そのへんのペース感覚は悪くなかったと思う。何事も経験やね。
一漕ぎ一漕ぎ大切に。腕と脚のバランス。背筋と腹筋のバランス。パドルとボートのバランス。直線状の周回コースのおかげで、折り返してきた選手の漕ぎが間近で見れる。とにかく前漕ぎ。全身を使って。太ももの裏がツリそうになりながら。
でも、ぶっちゃけ、他選手が羨ましかった。岸から声援があるんよね。独り身の僕にはありません。ええなぁと思ってると、「たつみさん!がんばれ!」と聞こえた気がした。ソラ耳か笑 と思って、チラッと目を岸にやると、Laugh'in の上野さんが応援してくれてた。
上野さんは芦屋高校カヌー部OB。上野さんのお店にI & I Paddlesのフライヤーを置かせてもらったのがきっかけで、芦屋高校の先生も紹介してもらえたし、レーシングカヌーの世界も知ることができた。三宮でバー Laugh'in を始めてからも I & I にもよく遊びにきてくれてるのです。
岸から「がんばれ!」と聞こえるってのは、嬉しいね。これは、うれしいし、励みになりますわ。心強いですわ。ありがとう!
そんなこんなで1万メートル、ふらふらになりながら漕ぎきりました。特別参加してた中学生を除くと、案の定僕が最下位。ダントツ最下位は避けたいと思ってましたが、ダントツでした。タイムは63分29秒。目標というか、予定通りにはおさまりました。できることはやりきりました。
おっちゃんが、学生に混じって新しい挑戦する。それができただけでもヨシ。学生からは変わったおっちゃんがおるな、ぐらいなモンやったんやろうけど。
自分の限界を押し上げることができたんちゃうかと思います。
こんな細長いボートと張り合えるわけがない(最後に負け惜しみを..) |
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