2017年3月22日水曜日

ダムに沈んだ川を漕ぐ - 2017/03/11


和歌山県の飛び地「北山村」を流れ、瀞峡、熊野川へとつながる北山川。I & I ツアーでも定番の川。この川にも、いくつもダムがあります。その一つが小森ダム。北山川観光筏下りのため、夏季には観光放水を行います。おかげで、僕らも白激フィールドを楽しめるというわけ。

北山川 下流フィールド

今年、小森ダムの工事のため、ダムの水を抜いているという。すなわち、ダムの底に沈んでしまった、昔の川の流れが戻っているというのです。こんな機会はまたとない。北山村のラフティングカンパニー”アイスマン”http://oc-iceman.com/の海野さんにお願いし、幻の小森ダム区間を漕いできました。

海野さんを囲んでミーティング

海野さんに案内してもらい、川へと向かいます。僕以外全員 赤ボート 笑

赤レンジャイ!
パックラフトも!意外に艤装が充実している
カヌーの最大の魅力は"いろんなところへ行ける"ことだと思ってる。初めてのフィールドは、本当に楽しい。経験を積めば、この先の川の状況も予想できるんだけど、やっぱり新鮮。

奥瀞峡の 名にふさわしい

アイスマンの裏あたりかな?
カヌーで川を漕ぐ場合、1〜10m レベルの流れが一番重要。人間やボートのサイズを同じなので、もっとも影響を受けやすい。でも、実は川には、1〜10km レベルの大きな流れも、1〜100cm レベルの小さな流れもある。自分が漕ぐことで、そのレベルの違う流れが繋がっていくような気がする。でもまだ上手く言えない。

大きめホールもあり
危険箇所もありました。下の写真、何が怖いかわかりますか?この写真は下流側からみたものですが、上流側からでも気づけるでしょうか。海野さんが下見をしてくれた時も、経験値のあるNさんも、もちろん僕もですが、何か怪しいなとすぐ気づきました。

何が危険なのかわかりますか?
今回は、わかっていれば回避も簡単。別ルートも可能でした。わからなければ、最悪の場合、死んでたかもね。

上流側から。ちゃんと回避したNさん、Yさん

別ルートも楽しそう。技術と知識を増やしていけば、安全に楽しく漕げますよ。


奥トロ公園あたりで休憩。ここは、いつもなら完全にダムに沈んでいるエリア。砂利が多いのは、ダム底にたまっているからですね。こういう底の砂利って、藻が腐ってイヤな匂いがすることが多いんですが、ここではそんなのも無かったです。
奥トロ公園の吊り橋

流れてる!
ボルダーセクション。いつも車で横を通る時、頭が少し見えている岩。今日はこうして見上げます。またダム底に沈んで、次に会うのは?年後。

通常、水の上に出てるのは、上の黒い部分

どうやってこんな岩が流れてくるんやろな


公園を抜けて、ギリギリのところまで進みます。



最後の瀬。この先にはダムの流木フェンスがありました。

いい感じのウェーブができてました
岩相を見れば、やっぱり北山 川なんだなと思う。ダムが完全になくなって、砂利も綺麗に流れ落ちたとき、どんな川が姿を表すんだろう。そんな妄想が尽きない1日なのでした。

次の小森ダムの点検工事は15年後という噂です。その時は、また一緒に漕ぎましょう

I & I Paddles
** 神戸/大阪⇔カヤックトリップ **
www.iandi22.com

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